英国、恵まれない地域の保育園に大卒教員4,500ポンドボーナス

英国教育省は2026年6月11日、恵まれない地域の保育園に大学卒業資格を持つ保育教員を配置するために、4,500ポンドのボーナスを支給する新制度を発表しました。

本制度の狙いは、保育教員の質的向上を通じて、子どもたちの発達格差を縮小することです。現在、英国の保育職員の1割未満しか大学卒業資格を保有していないとされています。一方、教育研究によれば、保育職員の資格が高いほど、子どもの発達成果も良好になることが示されています。最も貧困な地域の子どもが受験終了時に望ましい発達水準に達する割合は58パーセントで、最も裕福な地域の77パーセントと比較して大きな差があります。

制度の初期段階は、サンドウェル、ミドルズブラ、ロッチデールを含む10地域で2026年6月から開始されます。その後、年内に全国30地域へ拡大される予定です。対象地域は、貧困度、教員不足、学校準備状況といった指標に基づいて選定されました。この拡大により、政府の当初の公約(20地域)を上回る規模となります。

ボーナスの支給に加えて、保育園、家庭保育者、学校が正式に連携するための新たなパートナーシップ助成も開始されます。職員は相互に他の施設を訪問し、教育アプローチを共有し、家族との結びつきを強化することで、子どもたちが学校入学時に自信を持って準備ができた状態で臨める環境が整備されます。

同時に、保育教育の優れた実践を共有するための「Early Years Stronger Practice Hub」プログラムの拠点が18カ所新たに確認され、全国の拠点数は36カ所に倍増します。このプログラムでは、最優秀の保育園と家庭保育者が集結し、有効な実践事例を共有し、言語発達、算数、個人的・社会的・感情的発達の分野に特化した助言者と専門家による専門的な研修が提供されます。

教育省は、保育教員の地位と認識を高める方法に関する協議を進め、該当する職場における給与上昇の障害を除去するための追加的取り組みを予定しています。

本施策は、2028年までに数万人の子どもを学校準備状態にする政府の使命の一部です。Early Years Teacher Degree Apprenticeshipプログラムによる職員スキルアップと「Do Something Big」キャンペーンを通じた新規採用の両面から進められます。また、年最大8,000ポンド相当(30時間分の助成)の保育費用サポートを通じて家計を支援しつつ、最も支援が必要な地域に学校併設型保育園を新設することで、保育枠の拡充も推進されます。

出典:UK Department for Education, https://www.gov.uk/government/news/4500-bonus-to-attract-graduate-teachers-to-deprived-nurseries

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