クマ出没対策で児童生徒の安全確保へ、文部科学省が支援施策を周知

文部科学省は2025年7月14日付の事務連絡で、クマの出没に対応した児童生徒等の安全確保について、地方教育委員会や学校が活用できる支援施策をまとめて周知しました。

クマの目撃情報が依然として各地で報告されており、学校生活や登下校の安全確保が課題となっています。文部科学省では、同年5月と前年10月に続く今回の周知を通じて、実践的な対策を示しています。

**夏期休暇中の活動環境整備**

多くの学校が夏期休暇に入る時期を迎え、児童生徒が安全に屋外活動できるよう、学校施設や通学路、グラウンド等に放置された農産物や果樹の撤去、藪の刈り払いなどのクマ出没抑制対策を実施するよう促しています。同時に熱中症対策も講じながら、地域住民や保護者との連携による見守り体制の構築が求められています。

文部科学省が実施する「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」では、スクールガード・リーダーの謝金に加え、クマ鈴やホイッスルなど見守りボランティアに必要な消耗品や携帯品の経費も支援対象となります。

**教育教材の活用**

環境省と連携して作成した児童生徒向けの動画「クマにおそわれないための3つのお約束」(約1分)が活用可能です。特にクマの出没が少なかった地域での活用が推奨されており、政府広報やYouTube、文部科学省の学校安全ポータルサイトで視聴できます。あわせて保護者向けのリーフレットも作成されています。

**登校困難時の学習支援**

クマの出没により児童生徒の安全が確保できないなど急迫の事情がある場合、やむを得ず学校に登校できない児童生徒に対してはオンラインを活用した特例授業の実施が可能です。これは令和3年2月の通知で示された対応方針に基づくものです。

**専門知識の活用と財政支援**

東京農工大学農学部附属野生動物管理教育研究センターが公表する「クマとの事故を起こさないために」という資料は、クマとの遭遇防止と対処方法をまとめており、学校での野外活動時に活用できます。

令和7年度より、地方単独事業で実施するクマ出没防止対策や登下校時の安全対策に要する経費に対して、特別交付税措置が講じられています。臨時でスクールバスを運行する場合などの経費も対象となるため、各教育委員会は自治体の財政部局と相談の上、対策実施を検討するよう勧奨されています。

**環境省による支援**

環境省は人身被害の分析レポート「クマに出会わないためにできることや、出会ってしまった時の対処について」を公開しており、登山やキャンプにおける注意点もまとめられています。またクマ対策専門家を都道府県や市町村に派遣する事業を実施しており、研修会や講義の講師謝金と旅費を支援します。改定版の「クマ類の出没対応マニュアル」も学校や通学路における対策に活用可能です。

出典:文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1417343_00064.htm

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