世界銀行はカンボジアの保健分野における人材育成を強化するため、追加融資1,300万ドルの承認を発表しました。この融資により、既存の保健人材教育強化プロジェクトの総事業規模は3,450万ドルに達します。
融資の主な目的は、カンボジアの医学教育を暗記型から実践的な能力開発へ転換させることです。従来の講義中心の教育モデルから、実際の臨床スキルと診療能力を重視した教育へのシフトを加速させます。これは保健サービスの質向上と、医療専門職の実践能力を高めるための重要な段階とされています。
2020年以降の実績として、このプロジェクトは11の国家レベルの能力ベース教育カリキュラムを開発し、保健大学の教職員の85パーセントが研修を受講しました。また、50カ所の臨床実習施設とコンピュータを活用した診察室、専門的な実験室を整備しています。これらの取り組みにより、全国の保健職業教育機関における教育の質が向上してきました。
今回の追加融資は、主要な保健教育機関における物理的インフラの拡充に充てられます。バッタンバン州の地域トレーニングセンターと国立保健科学大学での新規建設・改修工事、最新シミュレーション機器の導入、デジタル教育システムの導入促進が計画されています。
さらに融資は、保健専門家育成プログラムの国家基準の設定と能力ベースの試験体制の構築にも活用されます。これにより、修了した保健専門家が厳密な国家基準を満たしていることが確保されます。
世界銀行のカンボジア駐在国別局長タニア・マイヤー氏は、カンボジアが保健人材教育の強化において重要な進展を遂げたと評価し、今回の追加融資がその取り組みの継続を支援するものだと述べました。また、適切な教育を受けた能力ベースの保健専門職が、全国全地域の国民に対するサービス提供改善と保健システム強化の鍵となることを強調しています。
このプロジェクトは、カンボジア保健省が実施機関となり、国際開発協会から1,150万ドルの融資と、ドイツの開発銀行KfWから150万ドルの贈与を受けています。カンボジア政府もこれに相応する資金を負担しています。プロジェクトの終了期限は2029年半ばまで延長されました。
出典:The World Bank, CC BY 4.0 http://www.worldbank.org/km/news/feature/2026/06/18/world-bank-approves-additional-financing-to-strengthen-health-workforce-education-in-cambodia
