世界銀行の経営委員会は2026年6月23日、西アフリカ・中部アフリカ地域の青年を対象とした「スキル・イノベーション・レジリエンス・アスピレーション(SIRA)」プログラムを承認しました。
本プログラムは、教育から就業への移行を支援する地域的な取り組みです。初期段階ではカーボベルデ、コートジボワール、ギニアの3カ国を対象とし、総額6億4200万ドルの資金を投入して、約540万人の青年に対し、労働市場に適応したスキル習得、雇用主との連携、就業機会の拡大を支援します。特に女性の青年と学校教育外の若者に焦点を当てています。
この取り組みの背景には、西アフリカ・中部アフリカが世界で最も若く、人口増加が速い地域であることがあります。毎年600万人の青年が労働市場に参入しており、教育システムの強化、労働市場のニーズに合わせたスキル育成、学習から就業への明確な道筋の構築が急務となっています。
**各国での具体的な取り組み**
カーボベルデでは「雇用機会の創造と成果達成」イニシアチブを通じて、15~35歳の青年約5万人を対象に、雇用アクセスの拡大、市場ニーズに合わせた職業訓練、脆弱層の支援を進めます。学習成果の改善と就業・認定資格取得機会の拡充が目標です。
コートジボワールではスキル訓練の質的向上と雇用成果の改善に注力し、90万人以上の青年が支援対象となります。技術職業教育と高等教育の連携強化、労働市場ニーズへの一層の調整により、産業転換と民間セクター成長の推進力として機能させます。
ギニアでは、教育・職業スキルシステムの近代化を図り、約270万人の青年が恩恵を受けます。中等教育の現代化、農業産業・エネルギー・デジタル経済など優先セクターでの技術職業訓練の拡大、起業支援が重点課題です。「シマンドゥ・ビジョン2040」で掲げられた職業資格と経済多角化の目標を支援します。
世界銀行アフリカ西部・中部地域担当副総裁オスマーヌ・ディアガナ氏は、本プログラムを「働かず、学ばず、訓練を受けていない青年への対応方法の根本的転換」と評価。バラバラな施策から統一された拡張性のあるプラットフォームへの移行により、スキルと雇用、経済変革を結びつけると述べています。
本プログラムは地域的にスケーラブルな枠組みであり、教育・スキル・雇用の連携強化に取り組む他国の参加も想定されています。
出典:The World Bank, CC BY 4.0、http://www.worldbank.org/pt/news/press-release/2026/06/24/sira-new-regional-drive-to-equip-youth-with-skills-and-jobs-in-cabo-verde-cote-d-ivoire-and-guinea
