英国の教育・デジタル政策を担当する複数の政府機関は、2026年3月24日付で「デジタル包括行動計画:1年経過時点の報告書」を公表しました。
本報告書は、2025年2月に発表されたデジタル包括計画の初回進捗状況をまとめたものです。英国民全体がデジタル社会に参加でき、その恩恵を受けられる環境づくりに向けた政府の取り組みを整理し、今後の優先事項を示す内容となっています。
報告書の構成は3つの主要分野に分かれています。第1は「最初の5つの行動」で、デジタル包括に向けた基本的施策の進展状況を記しています。第2が「リーダーシップ行動」で、政府主導の施策推進状況です。第3が「業界誓約」で、民間企業・団体との協働による取り組み状況をまとめています。
本報告書の発表は、科学・イノベーション・技術省、保健社会福祉省、教育省、労働年金省、住宅地域自治体省の5機関が連携した形で行われています。デジタル包括が教育・福祉・雇用など複数の政策領域にまたがる重要課題であることが示されています。
報告書は複数の形式で公開されており、標準版のほか大活字版、易読版(アクセシビリティ対応)が用意されています。これは、視力の弱い者、知的障害者、画面読み上げソフト利用者など、様々なニーズを持つ国民に情報を届けるための配慮です。
英国では近年、デジタル格差(デジタル・ディバイド)、すなわちインターネット利用能力や機器へのアクセスにおける地域・階級・年齢別の格差が課題とされており、本計画はこうした課題への組織的な対応策と位置づけられています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0
https://www.gov.uk/government/publications/digital-inclusion-action-plan-one-year-on
