英国教育省(Department for Education)は、学校でのアレルギー患者支援に関する法定ガイダンスを公表しました。このガイダンスは、イングランド内の公立学校、アカデミー校、教育委任校(PRU)などを対象とする拘束力のある指針です。
**ガイダンスの主要内容**
このガイダンスが要求する学校の対応は、以下の通りです。まず、各学校はアレルギー安全方針を策定し、これを公開することが必須となります。次に、全職員を対象としたアレルギー安全研修の実施が求められます。
さらに学校は、アレルギー管理が必要な児童生徒を特定し、個別医療計画(IHPs=Individual Healthcare Plans)を作成する必要があります。この計画には、児童生徒の具体的なアレルギー情報と対応方法が記載されます。加えて、深刻なインシデントや重大な事故につながる可能性があった事案について、記録し教訓を得ることも義務付けられています。
**適用対象と段階的導入**
このガイダンスは直接的には、地域自治体が運営する学校(特別支援学校を含む)、アカデミー校(フリースクールや代替教育提供機関を含む)、教育委任校などに適用されます。一方、独立学校(インディペンデント・スクール)や地域自治体が運営しない特別支援学校に対しては、現在のところ法的要件ではありませんが、教育省は今後、関連する規制基準を通じてアレルギー安全要件を導入する意向を示しています。
このガイダンスは、幼年教育施設、高等教育(FE)カレッジ、その他16歳以上を対象とする教育機関、独立学校、および地域自治体が運営しない特別支援学校にとっても有用な参考資料となる見込みです。
**提供される支援ツール**
教育省は学校が実務的に対応するため、複数のテンプレート文書を提供しています。これらには、アレルギー安全方針の例文、アレルギー患者の個別医療計画作成用フォーム、アドレナリン自動注入器(AAI)の使用・記録・研修管理に関する書式が含まれます。
なお、医学的状態の児童生徒支援に関する既存の法定ガイダンスも参考になるとされており、学校はこれと連携させながらアレルギー対応を進めることが期待されています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0
https://www.gov.uk/government/publications/allergy-safety-in-schools
