英国が学校支援スタッフの給与交渉機関を設立へ

英国教育省は2025年6月11日から7月18日にかけて、学校支援スタッフ交渉機関(SSSNB:School Support Staff Negotiating Body)の設立に関する公開協議を実施しました。

この協議は、イングランドの公立学校全体における学校支援スタッフの待遇改善を目的としています。支援スタッフとは、教員以外の学校職員を指しており、教室助手や事務職、給食スタッフなど多様な職種が含まれます。

SSNBが検討対象とする主な領域は、支援スタッフの給与、勤務条件、研修機会、およびキャリア発展の4つです。協議では、これら全領域にわたる改善方針を策定することが目指されています。

協議では、複数の重要な検討事項が設定されました。まず「学校支援スタッフ」の定義をどのように設定するかが議論されました。公立学校の構造や規模によって、支援職員の職務内容が大きく異なるため、包括的で実用的な定義が求められていました。

もう一つの重要な検討事項は、派遣労働者の扱いです。多くの学校が一時的な人員補充に派遣職員を活用していることから、彼らを交渉機関の対象範囲に含めるかどうかが検討されました。

さらに、教育省は現在の学校支援スタッフの給与・待遇に関する実態調査も実施しました。これにより、各地域や学校種別での給与格差や待遇のばらつきの程度を把握し、今後の交渉の基礎となるデータが収集されました。

この取り組みは、英国政府の「仕事に給与と機会をもたらす計画」(Plan to Make Work Pay and Opportunity Mission)と連動しています。この政策は、低待遇労働者の処遇改善と職業キャリアの向上を掲げており、学校部門の支援職員も対象に含まれています。

協議結果は2026年7月9日に公開され、105ページの詳細な応答文書がまとめられました。この文書には、寄せられた意見の分析、政府の対応方針、および今後の実装ステップが記載されています。

学校支援スタッフは学校運営に不可欠な役割を果たしており、多くの支援職員が長年低い待遇に置かれてきた現状があります。SSNBの設立により、支援スタッフ全体の給与体系と待遇基準が統一的に改善されることが期待されています。

出典:UK Department for Education https://www.gov.uk/government/consultations/setting-up-the-school-support-staff-negotiating-body-sssnb

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