英国教育省(DfE)は、高等教育機関(FE:Further Education)のカレッジが実施できる権限を超える取引について、承認申請プロセスに関する公式ガイダンスを発表しました。このガイダンスは、公的資金を適切に管理するための規制枠組みを示しています。
【対象となる取引】
カレッジが事前承認を必要とする「委譲権限外の取引」とは、保証金、補償金、担保提供、資産の処理、特別給与(退職金、補償金、契約外給付などを含む)、および電気自動車の給与控除スキーム(EVSS)が該当します。また、異例、論争的、またはその影響が波及する可能性のある取引、HM財務省の公的資金管理ルールに抵触する可能性のある取引も対象となります。
【承認が必要な理由】
カレッジは公的資金の管理に関して高い基準を維持する義務があります。特に規則遵守性(regularity)、適正性(propriety)、金銭価値(value for money)の観点から、自らの会計責任協定書およびカレッジ財務ハンドブックで定められた基準を満たす必要があります。承認申請は、これらの基準への適合性を確認するための重要なプロセスです。
【申請資格と手続き】
申請フォーム「FE transaction approval request form」の記入者は、カレッジの会計責任者から正式な権限委譲を受けている必要があります。HM財務省またはイングランド・ウェールズ慈善委員会の承認が別途必要な場合、教育省が当事者間の調整を行うため、個別申請は不要です。
【申請タイミングと注意点】
カレッジは取引を実行する前に、必ず承認を取得しなければなりません。承認なしに進行した場合、これは違反行為となり、公的資金の不正使用につながる可能性があります。事後的な承認申請の場合、教育省はその理由も含めて検討するため、審査がより厳格になります。
【承認プロセスのタイムライン】
承認プロセスは数週間を要する可能性があります。教育省が追加情報の提供やHM財務省の承認を必要とする場合は、さらに時間がかかることがあります。教育省から承認証拠を受け取った後に初めて、カレッジは取引を進めることができます。承認されない場合、教育省からその旨が通知され、カレッジは取引を進めてはなりません。
【上級職員の給与に関する特別規定】
年間給与が£174,000(非常勤職員の場合は按分額)を超える上級職の報酬、または£25,000を超える成果連動給与については、別途「FE senior pay approval(FE上級職給与承認)」の申請が必要です。
このガイダンスは2026年に改訂され、新しいカレッジ財務ハンドブックの要件を反映し、取引承認申請に必要な情報についても明確化されています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0
https://www.gov.uk/guidance/submitting-an-fe-transaction-approval-request
