英国教育省は、16~19歳対象の教育機関を対象とした個別学習者記録(ILR、Individualised Learner Record)による資金返納に関する最新ガイダンスを公表しました。
2026~2027年度向けの主な変更点として、まずR10調整審査(R10 reconciliation review)の廃止が延期されることが挙げられます。当初の計画では今年度末で廃止予定でしたが、教育省は新しい審査手法の開発と業界への周知に時間を要するため、廃止時期を2027~2028年度に先延ばしすることを決定しました。それまでの間、R10データは2026~2027年度の過少・過剰提供の審査に引き続き活用されます。
また、報告書の名称が変更されました。「16~19歳資金返納請求報告書」は「16~19歳資金対象学生総括報告書」に改称されています。
重要な制度変更として、16~19歳向け資金は今後、資金返納プロセスから除外されることになります。教育省は、このプロセスを成人向けグラント資金提供制度専用に改めることとしました。
ガイダンスの各版には、資金返納期限、過少・過剰提供の計算方法、契約機関の資金調整ルール、返納形式などに関する詳細な助言が含まれています。教育省は毎年、年度開始時に新年度のアドバイス文書を公表し、必要に応じて年間を通じて更新を行っています。
特に2025~2026年度向けには、最終請求書返納に関する要件が変更されました。16~19歳教育を提供する機関は、MYESF(教育機関財務管理システム)を通じた中間年報告、年度末報告、最終報告書の承認手続きが不要になりました。一方、成人向けグラント資金を受ける機関は、従来通り別途のガイダンスに従って返納手続きを行う必要があります。
本ガイダンスは、教育省から資金を受ける全ILR対象機関に適用され、制度の透明性と正確な資金配分を目指しています。教育省は今後も、業界の変化や新たな課題に対応する形でこのガイダンスを継続的に改善する予定です。
出典:UK Department for Education https://www.gov.uk/government/publications/advice-individualised-learner-record-ilr-returns
