英国教育省(DfE)は、高級公務員による兼職・副業活動の透明性確保に向け、公式な登録簿を定期的に公開しています。
本施策は、政府の透明性・説明責任推進の一環として位置づけられており、高級公務員が教育省での主業務の傍ら従事する給与付きまたは報酬を伴う外部活動の詳細を国民に明示するものです。対象となるのは、公務員制度内での利益相反申告・管理プロセスを通じて承認された外部雇用や職務、役職であり、有償ボランティア活動も含まれています。
教育省は年1回(4月から3月の会計年度ごと)、これらの兼職活動の登録簿を更新・公開しています。最初の公表は2023年9月で、その後毎年度ごとにデータが追加されてきました。直近では2026年7月30日付で「2025年4月から2026年3月」の登録簿が追加公開され、同時に「2024年4月から2025年3月」の前年度版も閲覧可能な状態で保持されています。さらに過去データとして「2023年4月から2024年3月」および「2022年4月から2023年3月」の登録簿も保存されており、経年での比較検討が可能となっています。
こうした兼職登録制度は、公務員の利益相反を防ぎ、公務員倫理を維持する仕組みとして機能します。高級公務員が民間企業や慈善団体などで兼職する場合、その内容を事前に報告・承認を得ることで、公務員としての職務と外部活動のあいだに不適切な関係が生まれないよう監視・管理されています。これにより公務員の廉潔性と公信力の維持が図られます。
本データはイングランドを対象としており、HML形式で公開されているため、政策関係者や研究者が容易にアクセス・分析できる設計になっています。オープン・ガバメント・ライセンス v3.0 の下で提供されているため、適切な出典表記の下での二次利用も可能です。政府部局の説明責任強化と公開データの活用促進を目指す英国政府の姿勢が反映されています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0, https://www.gov.uk/government/publications/department-for-education-dfe-senior-civil-servants-secondary-employment
