英国教育省(Department for Education)は、0~25歳のSEND(特別な教育的ニーズと障害)のある子どもや若者が通常学級および幼保施設で受ける支援を改善するため、複数の実証的評価報告書を公表しました。これらの報告書は、実証研究に基づいた実践的なアプローチを教育者に提供することで、学習成果、行動、社会的コミュニケーション能力の向上を目指しています。
公表された報告書は全10冊で、特定のニーズ領域ごとに構成されています。「認知・学習ニーズのある子どもと若者の識別と支援」「感覚・身体ニーズのある子どもと若者の識別と支援」「社会・情動・精神保健(SEMH)ニーズのある子どもと若者の識別と支援」「言語・音声・コミュニケーションニーズのある子どもと若者の識別と支援」「自閉症のある子どもと若者のニーズの識別と支援」という各領域別の報告書に加え、幼保段階での言語・音声・吃音支援に特化した2冊の報告書も含まれています。
さらに、これらの領域を横断する重要なテーマを扱った報告書として「子どもと若者のSEND における識別、支援および協働に関する横断的テーマ」が作成されており、組織横断的な支援体制の構築についても知見を提供しています。
各報告書では、SEND のある児童生徒を通常学級で効果的に支援するための識別方法、支援の実施方法、関係機関・保護者との連携方法について、実証的根拠に基づいた情報が整理されています。報告書は実践的で研究に裏付けられたアプローチを強調し、教育現場での実装を想定した内容となっているとされています。
これらの資料は英国教育省の公式サイトから入手可能で、学校管理者、教員、保護者がアクセスできる形で公開されています。2026年7月には新たに「SEMH および自閉症のある子どもと若者のための行動・社会コミュニケーション介入」と題する報告書が追加公開されました。
出典:UK Department for Education, Open Government Licence v3.0
https://www.gov.uk/government/publications/identifying-and-supporting-the-needs-of-children-with-send-in-mainstream-settings
