文部科学省は、ポストコロナ時代の医療人材養成を支援する新事業の公募を開始しました。医師の地域偏在と診療科偏在の解消を目的とした「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業」です。
【背景と目的】
日本の医師需給は令和11年を目途に均衡し、その後は需要が減少局面に入る予定です。しかし医師の地域偏在と診療科偏在は依然として課題となっています。特に2040年に向けた地域医療確保のため、特定の臓器や疾患に限定されず、患者ニーズに応じた幅広い総合的な診療能力を持つ医師の養成が急務となっています。
現在、多くの大学医学部では地域医療機関での診療参加型臨床実習が十分に実践されていません。本事業は、大学を中核として、大学病院と地域医療機関が連携し、「総合的に患者を診る」医師を養成する教育基盤を構築することを目指しています。
【事業内容】
メニューAは大学病院における外来・入院機能による総合的な診療拠点の強化です。A1は立ち上げ段階の大学病院を支援(500万円程度/年)、A2は既存拠点の機能拡充を支援(750万円程度/年)、A3は先行大学による教員育成支援(1000万円程度/年)です。
メニューBは地域における長期・継続した診療参加型臨床実習の促進です。B1は新規立ち上げ支援(250万円程度/年)、B2は既存実習の強化・拡充支援(750万円程度/年)、B3は都市部の学生が地方中小病院で実習する際の旅費支援を含む遠隔地実習支援(250万円程度/年)です。
【対象と選定】
対象機関は、国公私立大学の医学部医学科を置く大学で、地域医療に必要な医師養成に積極的に取り組み、診療科選定地域枠を置く大学です。メニューAとBは組み合わせて申請することもできます。全メニューを合わせて8か所程度を選定予定です。補助期間は令和8年度から最大3年間で、毎年度の評価結果に基づいて継続判断されます。
【公募スケジュール】
公募説明会は令和8年8月上旬、申請締切は8月21日(金曜日)必着です。面接審査は8月頃、選定結果通知は9月頃、交付内定は9月下旬頃の予定です。申請書は専用URLにアップロードし、文部科学省医学教育課にメール報告する必要があります。
出典:文部科学省ウェブサイト https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/iryou/20260731_00002.html
