英国教育省は2026年9月1日、家庭の学校費用負担を軽減する包括的な支援策を発表しました。ルーシー・パウエル教育大臣は、学期開始時に家庭が直面する経済的負担を緩和することが目的だと述べています。
【主な支援内容】
給食無料化が最大の柱です。ユニバーサル・クレジット(英国の給付金制度)を受給する家庭の300万人以上の児童が、このセプテンバーから学校給食を無料で利用できるようになります。教育省は、この措置により50万人以上の児童が貧困状態から脱出し、議会単一期間での貧困削減としては記録的規模になると説明しています。
朝食クラブの拡充も進みます。1,400の新しい無料朝食クラブが開設され、児童が健康的な朝食を確保しながら、保護者は子どもの登校前保育費用を削減できます。
保育支援として、約450校の学校ベースの保育施設が新設・拡張され、9,000の保育枠が2026年9月から提供されます。これにより複数の施設への送迎が不要になり、保護者の時間と費用を節約します。
制服費用の抑制に向け、政府は学校の過度なブランド品制服購入を制限する措置を導入しています。
【期待される効果】
支援対象家庭は給食、朝食クラブ、制服で年最大1,200ポンド、政府補助の保育を利用する労働者世帯は年最大8,000ポンドの節約が可能です。
調査では、多くの保護者が学期中に困難な選択を強いられ、3分の1が食費削減や食材の大量調理で家計をやりくりしており、10人に1人は食糧銀行やコミュニティ支援に頼っている状況が明らかになっています。教育大臣の施策に対し、80%以上の保護者が朝食クラブ、給食無料化、保育支援が家計圧力を緩和するとして支持しています。
慈善団体「サットン・トラスト」のニック・ハリソンCEOは、この措置が児童の栄養状態改善を通じて学習効果を高め、恵まれない若者の教育成果向上に寄与すると評価しています。給付金受給者への無料給食制度は、対象の判断が単純で、利用率の向上につながる可能性があると指摘しています。
【追加施策】
9月末までに10年ぶりの学校食事基準改定版を公表する予定です。これは栄養価の高い食事を確保するための措置です。
政府は学校給食、朝食クラブ、保育支援に加え、バス料金の上限設定や家庭用エネルギー経費支援を含む幅広い生活支援策を推進し、家庭に余裕をもたらす方針です。
出典:UK Department for Education / https://www.gov.uk/government/news/breathing-space-for-families-as-government-eases-school-costs
本記事は一次情報をもとにWorldEdu Report編集部が編集しています。編集方針:運営者情報
