英国の教育省は2026年6月22日、保育施設における児童の安全確保を目的とした大規模な投資計画を発表しました。この施策は、保育施設の品質管理と安全基準の強化を目指すもので、親たちがより安心して子どもを預けられる環境の整備を進めるものです。
発表の中核は、Ofsted(英国教育水準監督庁)による抜き打ち検査の大幅な増加です。年間800万ポンド以上の新規投資により、2025年4月時点と比較して抜き打ち検査の件数を3倍に増やす計画です。これにより3000件の追加的な予告なし検査が実施され、保育施設における潜在的なリスクの早期発見と迅速な対応が可能になります。
投資はこれにとどまりません。施設開設前の段階で実施される対面による面接の強化も含まれており、各保育施設が初日からは児童保護の基準を満たすことを確保します。また、Ofstedのコンピュータシステムの高度化にも資金が充てられます。最新の技術により、リスク評価がより正確に実施され、検査官がリアルタイム情報に基づいてより迅速に対応できるようになります。
教育担当大臣のブリジェット・フィリップソンは、この投資の意義を強調しています。「児童の安全が最優先である」という基本原則の下、抜き打ち検査の増加、より厳格な検査、懸念事項に対する迅速な対応により、リスクを早期に発見し、速やかに対処することが可能になると述べました。
これらの措置は、より広範な児童保護改革の一部です。告発者保護制度の強化により、職員や親が安全に懸念を報告でき、あらゆる報告が真摯に受け止められ、遅滞なく対応される環境が整備されます。また、政府は独立した専門家パネルに対し、保育施設におけるデジタルデバイスとCCTVカメラの利用について検証するよう求めており、その結果の公表と勧告の検討を約束しています。
さらに、政府はOfstedと協力して保育施設チェーン全体の規制方法を見直し、複数の施設にまたがるリスクをより効果的に特定・対処できる体制を構築しています。
こうした改革は、保育施設の運営者の質向上と職員の充実を含む、早期教育全体への投資という大枠の中に位置付けられています。すべての児童が安全で質の高いスタートを切ることを目指した、総合的なアプローチとなっています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0 https://www.gov.uk/government/news/safer-nurseries-with-3000-more-surprise-ofsted-visits
