民間企業の研究開発採用が増加、博士課程修了者への関心も高まり

文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は令和8年6月24日、「民間企業の研究活動に関する調査」の2025年度調査結果を取りまとめて公表しました。

調査から浮かび上がったのは、日本の民間企業における研究開発人材の採用動向です。研究開発者(新卒・中途を問わず)を採用した企業の割合は56.9%となり、前年度より増加しました。特に注目すべき点は、中途採用による研究開発者確保の動きが加速していることです。中途採用で研究開発者を採用した企業の割合は2年連続で増加し、1社あたりの中途採用研究開発者数は2020年以降4年連続で増加しています。

人材確保のための具体的な手法として、大学学部生や修士課程学生を対象としたインターンシップと、人材エージェント(職業紹介事業者)を通じた採用が多く実施されていることが明らかになりました。これらの方法は、企業が必要な人材に直接アクセスできる有効な手段として機能しているといえます。

特に興味深い結果として、回答企業の約8割において「求める人材からの応募があれば博士課程修了者を採用する姿勢」が確認されました。これは、高度な専門知識や研究能力を持つ人材に対する企業側の潜在的なニーズが高いことを示唆しています。

また調査では、企業の事業展開戦略も調査対象となりました。合併・買収(M&A)を実施した企業の割合は9.2%、資本提携・資本参加・出資拡大を実施した企業の割合は7.5%と報告されています。

これらの調査結果は、日本の民間企業における研究開発体制の動的な変化と、高度な人材に対する旺盛な需要を反映しており、今後の人材育成政策や大学教育の方向性に対する示唆を与えるものとなっています。

出典:文部科学省ウェブサイト https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2026/1422310_00003.htm

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール