欧州委員会は、自らのウェブサイトにおいて、訪問者が理解できる言語での情報アクセスを確保することを重要な目標としています。
**多言語での情報提供戦略**
欧州委員会は、ウェブサイト上で欧州連合の24の公用言語すべてでの情報提供を目指しています。ただし、限定的な翻訳資源と実際の運用面での制約を考慮し、コンテンツの性質や到達範囲に応じて、言語展開の優先順位を柔軟に設定しています。
**コンテンツ別の言語展開**
法令や重要な政治文書、頻繁にアクセスされる「欧州連合公式ウェブサイト」といったコンテンツは、24の公用言語すべてで利用可能にしています。これらは市民にとって最も重要な情報であるため、言語による制限を設けていません。
一方、急速に変わる情報や期限付きのコンテンツは、初期段階では少数言語もしくは1言語のみで公開され、ユーザーニーズに応じて後から他言語が追加されることもあります。
技術情報やキャンペーン、入札公告、地域ニュース、イベント情報といった専門的・限定的なコンテンツについては、対象となる利用者層に応じて、限定的な言語での提供となる場合があります。
**英語と機械翻訳の活用**
すべてのコンテンツは最低限、英語で公開されています。欧州委員会の利用者調査によると、英語であれば、サイト訪問者の約90%に対して、母語もしくは第一言語以外の言語として言語ニーズに到達できるとされています。
さらに、選択した欧州連合言語でコンテンツが利用できない場合、多くのウェブサイトでは欧州委員会の機械翻訳サービス「eTranslation」の利用を促しています。これにより、限定的な翻訳資源の中で、より多くの言語へのアクセスを可能にしています。
欧州委員会は、欧州連合の多言語性への配慮と実際の運用効率のバランスを取りながら、市民が必要とする情報への言語障壁を最小化する取り組みを続けています。
出典:European Commission, CC BY 4.0, https://commission.europa.eu/languages-our-websites_en
