英国教育省は2026年5月20日、16歳以上の生徒向けの資格制度改革に関する実装計画を公表しました。この計画は、若年層が16歳から選択できる技術・職業資格の在り方を大きく変えるものです。
改革の主な内容は以下の通りです。まず、レベル3(高等教育入学前の資格水準)に新たな職業資格「V Level」を導入します。V LevelはAレベル(大学進学向けの学位資格)やTレベル(技術系資格)と並んで提供される職業教育の選択肢となり、学生が学習経路を選びやすくなります。
レベル2(より基礎的な水準)では新たに2つの教育経路を設けます。1つは「Foundation Certificate(基礎証明書)」で、レベル3への進学を視野に入れた学習者向けです。もう1つは「Occupational Certificate(職業証明書)」で、卒業後直ちに就職を目指す学習者向けとなります。これにより、進学志向と就職志向の両方に対応する仕組みが整備されます。
さらに、既存のTレベル資格についても改善が進められます。新たな分野での導入拡大、アクセスしやすさ(特に遠隔地や小規模学校での提供)の向上、スケーラビリティ(多くの学習者に対応できる体制)の強化を同時に推進しながら、教育の質を維持することが目指されています。
この実装計画は、16歳以上の教育・訓練機関、資格認定団体、高等教育機関、地域・戦略的権限を持つ自治体、企業、学校、キャリア情報・助言サービス提供者など、スキル教育システムの全体を構成するパートナー向けに作成されました。
公表資料にはHTML版のほか、実装タイムラインを示したPDF版や、16歳以上資格改革の国家的背景を説明したPDF版も含まれています。イングランドを対象とした本改革は、2026年7月7日時点で教育機関による戦略的移行計画書の提出期限を迎えており、遅れての提出についても速やかに対応するよう求められている段階です。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0 https://www.gov.uk/government/publications/post-16-pathways-implementation-plan
