英国教育省(DfE)は2023年8月31日に発表し、2026年7月20日に最新版を公開した、強化オートクレーブ軽量気泡コンクリート(RAAC)に関するガイダンスについて説明します。
RAAC(Reinforced Autoclaved Aerated Concrete)は、軽量で加工しやすい建築材料として過去に学校や公共施設で使用されていました。しかし、経年劣化による安全上の懸念から、英国教育省は関連する建物を管理する機関に対して詳細な指針を示しています。
本ガイダンスの主要な内容は以下の通りです。まず、RAACが確認または疑わしい建物の空間については、使用を禁止し立ち入りを制限する必要があります。重要なのは、たとえ従来は「重大でない」とみなされていた空間であっても、適切な対策が実施されるまでは使用禁止のままとすべきという点です。
このガイダンスが適用される対象機関は広範囲に及びます。公立教育施設の責任を担う機関として、コミュニティスクール・自主管理学校・基礎学校・公立保育園を管理する自治体、アカデミーと無償学校を管理するアカデミートラスト、自主教育学校を管理する学校理事会が含まれます。さらに、さらなる教育単位、第六学年制大学、公立学校、アカデミー、無償学校、児童教育委託センター、シティテクノロジーカレッジ、非公立特別支援学校、公立保育園の管理職員と理事会も対象となります。
一方、本ガイダンスは独立学校、学校外の教育環境、公立保育園の独立した管理者、独立した訓練提供機関には直接適用されません。ただし、これらの機関でRAAC関連の問題が生じた場合、本ガイダンスで示された原則とアプローチを参考にして建物管理と必要な対策を検討することが勧奨されています。
ガイダンスは複数回更新されています。2024年4月の更新では、RAAC識別方法、一時的な施設対応、オフステッド検査に関する情報が追加されました。同時にRAACの除去、資金、試験・評価に関する詳細情報も含まれるようになりました。2023年9月の更新では、教区の役割、オフステッド検査の対応、構造支持方法に関する情報が追加され、商用保険会社への問い合わせ方法も示されました。最新の2026年7月更新では、RAAC関連のメールアドレスが削除され、ユーザーは教育省のカスタマーヘルプポータルへ誘導されるようになっています。
学校建物の安全管理は、教育の質と学習環境に直結する重要な課題です。このガイダンスは、英国の教育機関がRAAC問題に対して統一された対応を取り、生徒と職員の安全を確保するための実践的な指針となっています。
出典: UK Department for Education
https://www.gov.uk/government/publications/reinforced-autoclaved-aerated-concrete-guidance-for-responsible-bodies-and-education-settings-with-confirmed-raac
