英国の学校施設における健康安全管理の法的責任

英国教育省は、学校の適切な施設管理と健康安全に関する包括的なガイダンスを提供しています。このガイダンスは、学校の建物と外部エリアにおける安全管理の法的責任と実践的なアプローチを示しています。

**法的枠組みと責任者**

英国の健康安全法の基礎は1974年の健康安全労働法(HSWA)です。教育機関では、健康安全庁(HSE)がこれを規制しています。雇用主は従業員、生徒、訪問者の健康安全に対する総体的責任を負います。

学校の種類によって雇用主が異なります。地方自治体はコミュニティスクール、自発的管理学校、公立保育園が雇用主となり、ガバナンス機関はファンデーション・スクール、自発的支援学校が、そしてアカデミー信託はアカデミーとフリースクールが雇用主です。

**雇用主の義務**

HSWAに基づき、雇用主は以下の責任を負います。実行可能な範囲で従業員の健康安全と福祉を確保する、非従業員をリスクにさらさないように事業を遂行する、安全な作業場所と環境の維持、施設へのアクセスの確保などです。重要な点として、雇用主は自らの責任を完全に委譲することはできません。特定の機能の管理を他者に委託することは可能ですが、法的責任は雇用主にとどまります。

**リスク管理と有能な担当者の配置**

学校は有能な人材を配置して、コンプライアンス活動をサポートすることが重要です。有能な担当者は、適切な知識、十分な訓練、経験を持ち、危険を認識して適切な対策を講じられる能力が必要です。

リスク評価は健康安全管理の重要な要素です。適切で十分な定期的なリスク評価を実施し、重大な発見を記録し、予防・保護措置を実施する必要があります。リスク評価は有能な人物が実施すべきで、調査に基づいて情報を得ることができます。施設の変更や新しい機器の導入など、変化が生じた場合はリスク評価を見直す必要があります。

**情報提供と訓練**

雇用主は従業員に対して、リスク、保護措置、手順に関する包括的で関連性のある情報を提供しなければなりません。また、適切な健康安全訓練を提供し、定期的に繰り返す必要があります。アスベストや火災安全など、特定の施設健康安全側面に関しては、特別な訓練が必要な場合があります。

**文書管理**

学校は施設が安全で法規制に準拠していることを確保するために、文書を保管する必要があります。法律で求められる文書には、健康安全政策(リスク評価と対応を含む)、アスベスト登録簿と管理計画、火災リスク評価と管理計画が含まれます。さらに、法定保守テスト証明書、レジオネラ菌リスク評価、検査ログなどの記録も保有すべきです。

**アクセシビリティと建物構造**

250平方メートル以上で公開利用頻度の高い公共施設建物は、エネルギー性能証明書(DEC)を取得する必要があります。ほとんどの学校と アカデミーがこの対象です。さらに、学校建物のアクセシビリティ計画には、障害者を含むすべての人が学校に進入できるようにする行動が含まれるべきです。これは2010年平等法の要件を満たし、障害者の差別から保護し不利益を防ぎます。建物は構造的に安全でなければならないという法定要件があります。

出典:UK Department for Education, OGL v3.0
https://www.gov.uk/guidance/good-estate-management-for-schools/health-and-safety

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