ウズベキスタン、世銀の支援で200万人の初等教育改善へ

世界銀行の執行理事会は2026年6月30日、ウズベキスタン政府による初等教育の質向上事業に対する資金支援を承認しました。同国の6地域における学習成果の改善と、児童が成人後にやりがいのある職業に就くために必要な基礎的スキルの習得を支援するものです。

支援内容は、国際開発協会(IDA)による1億ドルの譲許的融資(通常より有利な条件での融資)と、国際教育財政機関(IFFEd)による500万ドルの無償資金協力で構成されています。IFFEdと世界銀行の協力は今回が初めてです。

ウズベキスタンでは急速な人口増加と国内移動により、公立学校が大きな圧力に直面しています。2026年の在籍者数は760万人を超え、毎年約300校の新設が必要とされています。一方、初等教育への就学率は99パーセントを超える成果を上げている一方で、読み書きや算数といった基礎学力は国際基準に比べて低く、教授方法と教員研修の大幅な改善が課題です。

事業の正式名称は「経済成長のための公教育転換プログラム(BILIM)」で、総事業費は3億7800万ドルです。資金は、ウズベキスタン政府(2億7300万ドル)、IDA、IFFEdで賄われ、就学前・学校教育省と経済財務省が主導します。対象地域はホレズム、カシュカダリア、スルハンダリア、ブハラ、ナボイの5州と、カラカルパク共和国で、全国の学校の約45パーセントを占めており、学習課題と学校インフラの欠陥が特に深刻な地域です。

2030年までのプログラムの目標は三つの領域で成果を上げることです。第一に、初等教育の5万人の教員、学校指導者、教育行政官に対する教育学的・管理的実践の改善です。第二に、新設校の建設と既存校の拡張を通じた2万7000の新たな学習席の確保であり、これにより学習環境が改善されます。第三に、教育データ収集と活用の強化、データに基づいた計画に基づき学校の資源配分と運営を改善することで、初等教育の学習成果向上を図ることです。

これらの取り組みは、1年生から4年生の初等教育に在籍する約200万人の児童(うち女児が50パーセント)に恩恵をもたらすと期待されています。結果として、これらの児童の学習成果の向上と、成人後の雇用機会の改善につながると見込まれています。

ウズベキスタンの人口動態と経済発展の課題に対応するため、基礎的スキル習得の重要性が強調されています。読み書き計算や社会情動スキルなどの基礎学力は、児童がより高度な能力を習得し、急速に変化する労働市場への準備を整えるために不可欠とされており、国の経済成長にも直結する課題です。

出典:The World Bank, CC BY 4.0
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2026/06/30/uzbekistan-to-improve-the-quality-of-primary-education-for-2-million-children-and-future-jobs-access

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