英国政府は2026年6月24日、ガザからの学生支援と子どもの医療搬送について新たな方針を発表しました。
【学生支援の内容】
英国外交・英連邦・開発省は、ガザの高い学力を持つ学生がチェヴェニング奨学金(英国外務省が提供する著名な奨学金制度)などの完全資金援助を受けながら、英国の一流大学でマスター課程の研究に取り組むことを支援します。これらの学生は英国の移民規則を満たし、既に入学許可を得ています。本学年度だけで100人以上の完全資金援助学生が英国で学んでいます。
外交大臣イヴェット・クーパー氏は、紛争により教育が妨げられているガザの若者たちが世界的に優秀な英国の大学で学ぶ機会を否定されるべきではないと述べました。政府は引き続きチェヴェニング奨学金受給者と英国大学の入学許可を得た学生のための特別な手続きを実施し、パレスチナの次世代指導者の育成を支援すると強調しています。
【医療搬送の再開】
同時に、英国政府は専門的医療が必要な重症の子どもたちとその直系家族をガザから英国へ搬送する事業を再開すると発表しました。この取り組みは、地域紛争の影響で一時停止していたものです。2025年には、英国の医療機関(NHS)と世界保健機関(WHO)が連携し、50人の病気や負傷した子どもたちと家族がガザから脱出し、英国のNHS病院で専門的な治療を受けました。
政府はイスラエルに対して、緊急の医療ケアが必要な人びとの一時的な出国を認めるよう継続して要請しています。英国到着者はすべてセキュリティチェックを受けバイオメトリック情報を提供することが必要です。
【ガザの人道状況】
ガザの人道的状況は極めて深刻です。3年近い紛争により、ほぼすべての病院が完全に機能しておらず、多くの重要な医療物資が不足しています。停戦宣言後も1000人以上のパレスチナ人が死亡しており、援助物資の流入には継続的な制限があり、衛生環境も不十分です。
教育大臣ブリジット・フィリプソン氏は、この紛争により教育が中断された学生ひとりひとりの背景にある人間の尊厳と機会の回復が重要だと述べ、教育は希望を回復させ可能性を引き出し、将来の基礎を築くと強調しました。
保健・社会ケア大臣ジェームス・マリー氏は、ガザの子どもたちが受けた戦争の悲劇的影響に心を痛め、すべての子どもが治癒と回復の機会を得るべきだと述べています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0、https://www.gov.uk/government/news/foreign-secretary-announces-support-for-gaza-with-new-child-medical-evacuations-and-assistance-to-palestinians-going-to-top-uk-universities
