文部科学省は2026年9月1日、令和8年7月中旬から8月上旬の西日本における記録的な高温現象に関する研究成果を発表しました。
同省と気象庁気象研究所が共同で実施した「イベント・アトリビューション」という手法による分析によると、この期間の記録的な高温は、地球温暖化の影響がなかったと仮定した場合、ほぼ発生し得なかったことが判明しました。つまり、今回の高温現象は地球温暖化の進行と密接に関連していることが科学的に示されたということです。
イベント・アトリビューションとは、特定の異常気象現象が発生した際に、地球温暖化がどの程度その現象に寄与したかを定量的に評価する手法です。この手法により、個別の気象現象と長期的な気候変動の関係を客観的に分析することができます。
さらに注目される点として、今回の研究では亜熱帯ジェット気流(熱帯地域と温帯地域の境界近くで吹く高速気流)の北上とそれに伴う気温上昇についても、地球温暖化が影響した可能性があることが示唆されました。亜熱帯ジェット気流の動向は、西日本の気候に大きな影響を与えるため、この知見は今後の気象予測や気候研究に重要な示唆を与えます。
本研究は文部科学省気候変動予測先端研究プログラムの予算のもとで、気象庁気象研究所との合同プロジェクトとして実施されました。このような官公庁の気象・気候研究機関の連携により、日本における気候変動の影響評価がより精密に進められています。
出典:文部科学省ウェブサイト https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2026/mext_01681.html
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