英国、雇用主向けアプリケーション制度で職業訓練資金へのアクセス

英国教育省と労働年金省は、雇用主がアプリケーション制度(apprenticeship service)を利用して職業訓練資金にアクセスするための方法を示すガイダンスを公開しました。このサービスは、英国内のすべての職業訓練が同制度を通じて手配されるものとされています。

【アカウント開設の要件】
アプリケーション制度を利用するには、雇用主はまずアカウントを作成する必要があります。開設前に、GOV.UK One Loginアカウント(職場用メールアドレスに紐付け)と、組織のGovernment Gatewayログイン情報が必要です。年間給与が300万ポンド未満の企業は、口座オフィス参照番号と雇用主PAYE制度参照番号で代用できます。また、組織を代表してPAYE制度の追加と教育省との雇用主契約の受け入れ権限が必要とされています。

【雇用主が利用できる機能】
アカウント作成後、雇用主は職業訓練資金の管理、求人広告の掲載、訓練コースの選択、訓練提供機関の選定などを行えます。職業訓練負担金(apprenticeship levy)を支払う雇用主は、複数のPAYE制度の管理、他の雇用主への年間資金の最大50%の移譲(2024年5月に25%から拡充)、訓練提供機関との契約などが可能です。

【スタッフへの権限管理】
アカウント所有者は、スタッフ各メンバーに対して、職業訓練データの承認、訓練コストの承認、訓練提供機関への支払い調整、教育省との契約署名などの権限を付与できます。所有者が休暇中または退職した場合に備え、少なくともひとりの他のメンバーにフルアクセス権限を与えることが推奨されています。

【資金の仕組み】
職業訓練負担金を支払う雇用主の場合、毎月の資金額はHMRCへの申告額に、給与総額に占める英国内在住労働力の割合を乗じて計算されます。一方、負担金を支払わない中小企業は政府との資金共同負担(co-investment)制度の対象です。2026年8月1日以降に開始する新規職業訓練については、25歳以上の訓練生の場合、政府が訓練・評価費用の95%(資金枠の上限まで)を負担し、雇用主が残額を支払う仕組みです。

【資金予約制度】
負担金を支払わない中小企業は、アプリケーション制度の『ファイナンス』セクションで訓練開始前に資金を予約する必要があります。予約期間は訓練開始予定の3ヶ月前です。2023年4月からは、新規職業訓練の開始数に上限がなくなり、事業ニーズに応じて高質な訓練生を採用できるようになりました。

【支援体制】
ガイダンスは定期的に更新されており、最新版は2026年8月1日付けです。雇用主は電話(08000 150 600)またはメール(helpdesk@manage-apprenticeships.service.gov.uk)で専門スタッフに相談でき、営業時間(月~金曜日午前8時~午後8時)中のメール対応は4時間以内とされています。

出典:UK Department for Education, OGL v3.0 https://www.gov.uk/guidance/manage-apprenticeship-funds

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール