英国教育省は2025年1月28日、若年層が教育・訓練・就業のいずれにも従事しない状態(NEET)を予防するための包括的なガイダンスを発表しました。このガイダンスは、リスク評価の指標(RONI:Risk of NEET Indicator)アプローチを活用して、支援が必要な若年層を事前に特定し、18歳まで教育・訓練への参加を継続させることを目的としています。
ガイダンスは2つの主要な文書で構成されています。第1の文書「若年層がNEET状態になるリスクの特定と支援」は、地域全体のNEET予防アプローチを概説し、地域当局と教育提供者、その他の関連機関がいかに効果的に協力するかを記しています。第2の文書「教育提供者向けRONIアプローチ実践ガイド」は、教育現場の実務者向けに、実際のリスク評価と支援実施の方法を具体的に説明しています。
このガイダンスが強調する点は、複数の組織による連携の重要性です。地域当局をはじめとする様々な機関が、リスク因子やデータを活用して、NEET状態に陥りやすい若年層を早期に特定し、継続的な支援を提供することで、教育・訓練からの途絶を防ぐことができるとしています。
RONIアプローチは、単なる事後的な対応ではなく、予防的かつ積極的な介入を可能にする仕組みです。教育機関や地域パートナーは、このアプローチを通じて、個々の若年層の状況に応じた柔軟な支援を展開できるようになります。また、16歳以降の進路選択(進学・就職・職業訓練)への円滑な移行を支援することも、重要な役割として位置付けられています。
このガイダンスは、英国の法定義務に関する別の指導文書と併用されることを前提としており、地方当局と教育提供者が法令遵守のうえで実施すべき内容を提示しています。また、2026年7月には、教育提供者向けの実践ガイドが追加公開されるなど、段階的に充実が図られています。
出典:UK Department for Education, https://www.gov.uk/government/publications/identifying-and-supporting-young-people-at-risk-of-neet
