英国教育省は2026年6月23日、児童保護を主導する実践家(Lead Child Protection Practitioner、LCPP)の実践基準を発表しました。この基準は、児童虐待や危害から子どもを守るために必要なプロセスを効果的に主導するために、LCPPが備えるべき知識とスキルを定めています。
本ガイダンスはイングランドを適用地域とし、主にLCPP本人とチームマネージャー、研修機関を対象としています。同時に、法定セーフガーディング・パートナー(児童保護の法的責任を持つ機関)や、保健、警察、教育などの様々な機関に属する多機関協働チームの実践家、ならびに家庭内外で著しい危害を受けているまたは受けるおそれのある子どもと接する機会がある実践家にとっても有用な資料として位置づけられています。
LCPPは児童保護の第一線で重要な役割を担う職種です。子どもの虐待やネグレクトの疑いが報告された場合、その状況を評価し、多機関にまたがる対応を調整し、子どもの安全確保のための決定を主導します。そのため、法的知識、児童心理学の理解、危機管理能力など、広範な専門的能力が必要とされます。
本基準は、これらの職務を遂行するために必要とされる実践的な能力や思考枠組みを明確にしています。また、ファミリーヘルプの主導的実践家など、児童保護システムの周辺で子どもの安全に関わる他の実践家にとっても参考となる内容が含まれています。
英国では児童保護の専門人材育成が重要課題となっており、本基準はそうした人材の質的向上と一貫した専門的実践の確保を目指したものです。教育、保健、福祉、警察などの多様な背景を持つ実践家が協働する児童保護システムにおいて、LCPPの役割と期待される能力を共有することで、システム全体の効果性向上を図っています。
本資料はPDF形式で28ページにわたり、詳細な基準内容が記載されています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0, https://www.gov.uk/government/publications/lead-child-protection-practitioner-standards
