英国教育省は、教育および児童・青少年に関する公式統計の発表・公開を行う政府機関です。同省が提供する統計情報は、幼児教育、学校教育、高等教育、さらに児童・青少年支援に関する広範なデータをカバーしています。
同省の統計サービスの中核となるのが「教育統計探索」(Explore Education Statistics、EES)です。このプラットフォームでは、利用者が公式統計をダウンロードして分析したり、定期外の統計情報を検索したり、政府の透明性データにアクセスしたりすることができます。
さらに同省は、イングランド国内の学校・カレッジの成績を比較・検討するためのサービスも提供しています。このサービスを通じて、地域別の学校・カレッジの成績データ、試験結果、オフステッド(英国の学校検査機関)の評価、その他の教育成果指標を確認することが可能です。
学校経営者向けには、学校財務ベンチマーキングサービスも用意されています。このツールにより、学校やアカデミー・トラスト(公立学校の独立経営組織)は、収入・支出を類似機関と比較したり、ベンチマーキング表を視覚化したり、他機関との関係構築に役立つデータにアクセスしたりできます。
なお、高等教育に関する統計はUCAS(大学・カレッジ入試サービス)、HESA(高等教育統計機関)、OfS(学生向け公的機関)によっても発表されています。資格関連の統計はOfqualおよびJCQ(資格検定審議会)が、学校検査関連の統計はオフステッドが発表しています。
ガバナンスの面では、同省は公式統計実務規範に準拠して統計を作成・公開しており、データ品質管理に力を入れています。過去には複数の統計誤りが特定され、訂正されています。例えば2023年5月には、保育・幼児教育施設調査における誤分類が発見され、訂正版データが再発表されました。同様に2022年7月のキーステージ2学力統計では技術的問題が発生し、複数のプラットフォームで段階的に解決されました。
利用者からのフィードバック収集も重視されており、統計サービスの改善に向けた利用者研究プロジェクトが実施されています。統計に関する一般的な問い合わせは専用メールアドレス(hop.statistics@education.gov.uk)で受け付けられています。
なお、英国では教育が各国政府の権限下にあるため、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドはそれぞれ独自の教育統計を発表しています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0
https://www.gov.uk/government/organisations/department-for-education/about/statistics
