通学路の交通安全対策、7割以上が完了 文部科学省が進捗状況発表

文部科学省は2026年6月26日付けの事務連絡で、通学路における交通安全確保の取り組み状況を各教育委員会に報告しました。これは2021年6月の千葉県八街市での下校児童への車衝突事故(死傷5名)を受けて開始された合同点検(関係機関が警察・道路管理者と連携して実施)に基づく進捗状況です。

【対策実施状況】

2026年3月末現在、全国で対策が必要とされた76,404か所のうち、74,578か所で交通安全対策が実施されました(実施率97.6%)。内訳として、教育委員会・学校が対象とする41,774か所のうち41,762か所で対策が講じられています。

2023年度末までに、暫定的な安全対策を含めた全対策箇所での安全対策が完了していました。その後、暫定的な安全対策が施されていた4,244か所について、恒久的な対策への進捗状況を調査した結果が今回のまとめです。

【現状の課題】

事務連絡では、昨年5月に大阪市西成区、埼玉県三郷市、福岡県筑紫野市で下校児童への車衝突事故が立て続けに発生したことを指摘しています。教育委員会・学校の対象箇所では現在12か所についてなお暫定的な安全対策にとどまっており、警察や道路管理者との一層の連携・協力を求めています。

【今後の取り組み】

文部科学省は、学校と地域が協力して児童生徒の安全を守る体制強化を強調しています。具体的には、(1)通学路交通安全プログラム(推進体制と基本方針)や対策箇所の情報をホームページで公表すること、(2)児童生徒への交通ルール教育と周囲の状況への注意力育成、(3)保護者や地域ボランティアによる見守り活動の充実、(4)スクールガード・リーダーの育成支援などを挙げています。

文部科学省は毎年度「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」で、スクールガード養成講習会経費などの補助を行っており、自治体や学校はこうした支援の活用を呼びかけられています。

【対象機関】

この事務連絡は都道府県・指定都市教育委員会、私立学校主管課、国公立大学法人の附属学校担当課に向けられており、各機関が管下の学校に周知することが求められています。

出典:文部科学省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1416686_00043.htm

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