英国教育省は2025年9月に、幼児教育の学習成果を評価する「GLD(Good Level of Development、良好な発達水準)データ比較ツール」のガイダンスを公表しました。2026年10月に2025~2026学年度のデータを追加し、ツールを更新しています。
本ツールはVYED(View your education data)プラットフォームを通じて利用でき、レポートとデジタルダッシュボードで構成されています。学校、アカデミー信託、地方当局が自校のEYFS(Early Years Foundation Stage、幼児教育基礎段階)プロフィールデータにアクセスでき、地域、地域ブロック、全国平均との比較が可能です。
GLDの判定は、子どもが5歳になる学年度末にELG(Early Learning Goals、早期学習目標)に基づく教員の評価から決定されます。ツールでは子どもたちがGLDに到達した全体的な割合のほか、各ELGへの到達状況、特定の児童グループ別の成績、文脈を考慮したGLDスコア(学校の社会経済的背景などを加味した期待値)を確認できます。
アクセス資格は、2025~2026年度にEYFSプロフィールデータを6人以上の児童について保有する公立初等・中等学校に限定されます。特別学校、代替教育施設、独立校、新設校・最近アカデミー化した学校は対象外です。ただし一部児童グループ(例:特別教育ニーズのある子ども)のデータが少数のため非表示になる場合があります。
同ツールは学校が幼児教育実践の強みと改善課題を特定する際の出発点として活用できます。ただし、教職員や児童との直接の観察・対話と組み合わせ、専門知識を踏まえた解釈が重要であると教育省は強調しています。データが不正確な場合は、DfE(英国教育省)カスタマーヘルプポータルに学校の固有識別番号(URN)と共に報告できます。
なお秋2026年よりOfsted(英国学校検査機関)も一部の学校別EYFSプロフィールデータにアクセス可能となりますが、これをGLDスコアの判定のみに用いず、学校の文脈理解と検査準備に活用する予定です。
出典:UK Department for Education, “Compare your good level of development (GLD) data”, https://www.gov.uk/guidance/compare-your-good-level-of-development-gld-data
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