英国の法務長官であるリチャード・ハーマー(Richard Hermer KC)は、2026年7月2日、イングランドとウェールズのすべての学校を対象に、法の支配に関する無料の授業計画を公開すると発表しました。
この取り組みは、法務長官室、教育省、そしてOak National Academyと市民教育教員協会の協力によって実現したものです。新たに開発された教材は、若い世代が自らの権利と法制度について学ぶことを目的としています。
教材の内容は多様で、5歳児向けの「なぜルールが必要なのか」という基礎的な内容から、より発展的な段階では現代における法の支配への脅威について検討するまで、段階的に構成されています。各授業には、課題ワークシート、説明動画、クイズが付属しており、教室ですぐに使用できる形式となっています。
第1段階から第4段階までの全学年向け教材は、Oak National Academyのウェブサイト(www.thenational.academy)から無料でダウンロード可能です。Oak National Academyはイングランドの学校の約4分の3で利用されており、教育省の支援を受けています。
法の支配は、教育省によって「根本的な英国的価値」(Fundamental British Value)として位置づけられています。この教材は、より広範なカリキュラム改革の文脈における市民教育の実践的な活用方法を示すものです。
発表を記念して、法務長官のハーマーと、スコットランド司法長官のキャサリン・スミス(Catherine Smith KC)は、7月2日にクロイドンのArk Blake Academyを訪問しました。同校の9年生向け授業で新教材が使用される様子を視察し、生徒たちから質問を受けました。
法務長官は声明で、すべての子どもが自身を守る法律と権利を理解する権利があると述べ、多くの学校が質の高い教育資源に不足していた現状を指摘しました。Oak National Academy のCEOであるジョン・ロバーツは、この協働により、教師たちが法の支配に関する重要な議論を教室に持ち込むための道具を得られることになると述べています。
出典:UK Department for Education, OGL v3.0 – https://www.gov.uk/government/news/attorney-general-launches-free-rule-of-law-lesson-plans-for-every-school-in-england-and-wales
